3D マンモグラム 〜デンスブレストの女性や、乳がん発症の可能性の高い女性に

乳腺濃度が高いデンスブレストの女性や、乳がん発症の可能性の高い女性に、3Dマンモグラムの優れている点をお伝えします。

内科医や乳腺外科医にする質問

  • 私は3Dマンモグラムを受けた方がいいのでしょうか

  • 3Dマンモグラムの利点は何でしょうか

  • この前のマンモグラムでは私の乳腺濃度は非常に高かったのでしょうか

  • 私が今後乳がんになる可能性は高いでしょうか

  • 余計にかかる経費は保険が払ってくれるのでしょうか

“3Dマンモグラフィー” とは何ですか

“3ディメンショナル”(3Ⅾ、立体映像)マンモグラムは通常の “2ディメンショナル”(2Ⅾ、平面映像)のデジタル・マンモグラムに比べより鮮明に乳房の映像を捉えることができます。この新しいテクノロジーは “ブレスト・トモシンセシス” とも呼ばれ、2、3年内に乳房のスクリーニングの標準ケアとなるでしょう。3Dマンモグラムは通常のマンモグラムと同じ方法で行われますが、X線機器が画像を撮りながら動きます。放射線の量は通常のマンモグラムと同じです。

回転するX線機器が詳細な3Dの映像を撮ります

回転するX線機器が詳細な3Dの映像を撮ります

3Dマンモグラムはいくつもの角度から映像を捉え、コンピュータの技術を使って放射線医師ががんを発見する可能性を上げるだけでなく、再検査の必要も削減します。これまで、良性だったにもかかわらず、針生検でしかそれを確かめることができなかったケースも、3Dマンモグラムによって多少軽減されることになるでしょう。これは乳房診療にとって飛躍であり、全国のブレスト・イメージ・センターに徐々に広がりつつあります。


3Dマンモグラムで最も恩恵を受けるのはだれですか

  • 乳腺濃度が非常に高いデンスブレストの女性

  • 若い女性(40歳から49歳)

  • 乳がんを発症する “危険性の高い” 女性

なぜ乳腺濃度はがんの危険因子なのですか

これまでの経験で私達は、乳腺濃度が高いデンスブレストの女性は乳がんを発症する危険が高いことを学びました。乳腺濃度とはどれほどの線状および支持組織がマンモグラムに現れるかを説明する用語です。研究では乳腺濃度が高い女性の発がん率は、そうでない人の2倍から4倍高くなると推定されています。

また乳腺濃度が高い乳房では放射線医師が小さいがんを発見するのが難しいです。というのはこうした腫瘍はマンモグラムで濃密な、あるいは“白く”見える組織の影に隠れてしまうからです。3D映像はこの危険性の上昇と乳がんを発見する能力の減少という “ダブルパンチ” に対処してくれるわけです。乳腺濃度が高い女性に覚えておいてほしいのは、40歳で毎年マンモグラム検査を受け始め、もし利用できるのなら3Dマンモグラムを要求するということです。

私達のビデオ “Breast Density (乳腺濃度)” を観て、このトピックについてすべてを学んでください。


なぜ若い女性は3Dマンモグラムを受けるべきなのでしょうか

“若い“ 女性の乳房は一般的に乳腺濃度が高いです。ほとんどの女性は歳をとるに従って乳房の組織の濃度が少しずつ低く なっていきます。ここで若いと言っているのは、マンモグラムを受ける40歳から50歳の女性です。この年齢層の女性の半分以 上が乳腺濃度が高いです。通常のマンモグラムでは乳腺濃度の高い乳房に小さな腫瘍を見つけるは難しいので、私達は50歳 以下のすべての女性に3Dマンモグラムを勧めます。

なぜ乳がんの ”リスクが高い“ 女性は3Dマンモグラムを受けるべきなのでしょうか

3Dマンモグラムから最も多く恩恵を受けるのは乳がんのリスクの高い女性です。”高リスク“ 因子というと、BRCA (乳がん感受性遺伝子) 変異保因者、過去に乳房生検で ”異型過形成“ があった人、確固とした乳がんの家族歴、30歳前に胸部に放射線治療を受 けた人達が含まれます。こうした女性たちの多くは例年のマンモグラムに加えて“乳房のスクリーニングMRI”を撮るといい でしょう。

3Dマンモグラムには保険が利くでしょうか。

米国政府はすべての健康保険が通常のマンモグラムのスクリーニングの支払いをすることを義務づけています。数多くの保険 会社は3Dマンモグラムを追加の検査と見なして、支払いをしないかもしれません。私達はより多くの民間の保険会社が 3Dマンモグラムに将来保険を適用するものと期待しています。メディケアとメディケイドは現在3Dマンモグラムの支払いをしません。何か所かのマンモグラフィー・センターは追加料金なしで3Dマンモグラムを提供しています。マンモグラムのアポをとる時 に、保険の適用や自己負担費用について問い合わせてみましょう。

3Dマンモグラム検査に現金を払うべきでしょうか。

あなたの訪れるマンモグラフィー・センターは検査の際に “付加料金” を払って3Dマンモグラムにするかと聞くかもしれません。料金 は$25から$50くらいです。診察室で着替えている時やマンモグラムをとろうという時に急にそういう質問をされたらびっくりす るでしょう。センターに着いた時に、3Dマンモグラムを利用できるか、そして料金はいくらかを聞きましょう。そう すれば十分な情報を得た上でどうするかを決めることができます。

患者さんに役立つ情報源

breastcancer.org

このウェブページ “3Dマンモグラムの利点は長期間継続する” は3Dマンモグラムについてより詳しく説明しています。この非営利団体は乳がんについて患者さんに大変役立つ情報を提供しています。

breastscreeningdecisions.org

このウェブサイトは40歳から49歳の女性がいつから、どれくらい頻回にマンモグラムを受けたらよいのかを決める手助けをしてくれます。この “マンモグラム決断援助” はウェイル・コーネル大学医学部によって作られています。

Komen.org

この “通常リスクの女性の乳がんスクリーニング” というページはすばらしく、あらゆるガイドラインを分かりやすい言葉で説明しています。スーザン・G・コーメン団体は乳がん患者への支援、研究資金の提供、治療の質の確保などに専念する主要支援グループです。

Breast360.org

このウェブページ “乳腺濃度:それは何? 私にとってどういうことなの?” は患者さんに乳腺濃度についてよい概要を示しています。このサイトは米国乳腺外科医師会が作っています。



より詳しい情報源

Breastsurgeons.org

この “マンモグラフィーに関する統一見解報告書” は3Dマンモグラフィーについて話し合いながら、新しいガイドラインを総合的に分かりやすく導入しています。米国乳腺外科医師会は乳房の疾患を扱う外科医の主要団体です。

nccn.org (NCCN Breast Cancer Screening & Diagnosis Guidelines)

マンモグラフィーについてさらに詳細な情報を得たいと思う人は、ここの無料の70ページのPDF文書を読むことができます。医療従事者が乳がんのスクリーニングを正しく行うためのガイドラインを挙げています。非医療従事者として簡単に登録して、乳がんについてもっと情報を得ることができます。


この翻訳はボランティアが行ったものです。腑に落ちない点がありましたら下記の原文をお読みください。

原文:Breast Cancer School for patients 3D MAMMOGRAMS