ガンを乗り越え60歳で鉄人レース完走

ガン治療を終えた後,この女性は60歳で最初の鉄人レースを完走した。

メリー・ホウボルトさんは自分は泳ぎがヘタで、平凡なランナーだと言う。しかしガンに打ち勝った彼女は、トライアスロンを完走できる精神的な強さを持っている事を知った。

「Prevention 」誌 ステファニー ・ブーツ/2018年1月24日水曜日8時56分

1989年の冬、当時32歳だったメリー・ホウボルトさんは胸の中にしこりを発見した。検査結果は悪性、リンパノ節まで移転していることもわかった。メリーさんの生存率は低かった。

診断を聞いて「人生が粉砕された」ような思いだったと言う。

当時4歳と6歳だった子供と主人を残していくことを恐れるメリーさんは「自分の命を失う怖さだけではなかった」と言う。しかし積極的な治療の結果、メリーさんは奇跡的に完全回復に向かった。彼女はその時、死に直面したことを一度として忘れていないと言う。

メリーさんは60歳を迎えた2010年に、ガンのサバイバーとして何か「記念的」なことをしようと考え始めた。考えた末鉄人レースの完走を目指すことにした。水泳2.4マイル、自転車112マイル、そして26.2マイルを走るこの極めて、厳しい耐久レースを完走する自信はなかったが、まだ生きているから挑戦しない手はないと決意した。

メリーさんは屋外で自転車に乗ることに慣れていたので、自転車競走に自信はあったが、他のレースになると不安だった。彼女は子供の頃から水泳に挑戦したことがなく、またガン治療期間を含めてストレス解消のために以前から走っていたが、長距離のレースになると「私は普通のランナーだ…腰と膝を煩わせる」という。しかし彼女は身体能力が不足しているところをやる気でカバーできると思い、「私はタイプAの性格だから、一度決めたことを必ず成し遂げる」と説明した。

1週間7日のトレーニングを始めたメリーさんは、トレーニングすることがどんなに楽しいかという事に驚いたと言う。屋外で時間を過ごし、食べ物に注意し、そしてこれらがパフォーマンスにどのような影響を及ぼすかを見て楽しんでいた。トレーニングに行き詰まりを感じた時は「私はまだ生きていて、レースに挑戦できる事は幸運であると考えていた」と言う。

メリーさんは14ヶ月このトレーニングを続け、いよいよレークプラシド湖の鉄人レースに出場することにした。レースの第一項目である水泳競技が始まって、大勢の中で水泳競争をすることはどれほど大変なことかをメリーさんは実感した。「水の中で蹴り上げられて叩かれて、洗濯機の中にいるような感覚だった」と当時の混乱状態を思い出して言った。

次は自転車競技、その後はマラソンだった。疲れと戦いながら、メリーさんはただレースを終えることだけを考えたが、なんと年齢層1位を獲得した。そしてたった2ヶ月後に彼女はハワイで開催された世界鉄人チャンピオンレースに出場した。

「精神面での準備が整わなかった。世界トップのアスリート達が集まって競争しているところで、その中に私もいた」とレース前の気持ちを述べるメリーさんは、高湿度と高温そして広い海での「恐ろしい」水泳競技を乗り越えて3位についた。

多くの人は1回のトライアスロンで十分だというが、メリーさんは違った。「私はまだ行けるかもしれない」と思っていたと言う。

過去7年の間に、メリーさんは鉄人レースを9回また他のトライアスロンを20回以上完走している。その他にもRace Across America (RAAM)という自転車耐久レースに彼女は女性4人で構成されたチームで参加したことがある。これは12州を渡って3000マイルを走行し少なくとも170000フィートを登る、世界規模で有名な長距離自転車競技の1つだ。強風と120度を超える高温に耐え、高速道路の横を走ることもあり、夜も走る競技だったが、メリーさんチームは7日11時間で完走し、同性同年層の記録を更新した。

メリーさんは次のトライアスロンのためにかける練習時間が長く、社交的な集まりや家事はしばしは犠牲になることがあると認める。(整理していない自宅の庭を「トライアスロンの庭」と冗談で名付けている)また、メリーさんは複数の怪我を負ってきた、最近は骨盤骨折をしている。痛みがあって不便ではあるが、それよりメリーさんは「自分自身と競い合うことによって得られる満足感がある」と自分にとって練習に長時間をかけて得られるものは何かを説明した。

メリーさんの家族も運動を取り入れた生活をしている:末っ子のホイットニーさん(32歳)も鉄人レースに参加し、結婚して36年になるメリーさんのご主人、タッカーさんは今年初めて挑戦するという。上の娘リアさん(34歳)はトライアスロンまではしないが、フラフープやスラックラインをしている。

メリーさんは今年67歳を迎えたが、「私は静かに歳を取るつもりはない、ソファーに座ってだけではダメだ」と言い、この生活を辞める気を少しも見せていない。「こうして生きていることは、私は恵まれていると思う。生きていることは素晴らしい、感謝の気持ちでいっぱいだ」とレースに参加する度に感じると語った。

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原文:https://www.runnersworld.com/runners-stories/a20865338/ironman-after-cancer/


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