HER2陽性イギリスからのニュース

薬の組み合わせが乳房の腫瘍を11日で縮小した

その薬がHER2陽性の腫瘍をあまりに早く縮小したので、この結果は個別対応がん治療の新たな方法を開示するのではと研究者は述べている。

スティーブン・フェラー著 2016310

[写真の下の説明]

外科が乳がん患者の腫瘍を取り除こうとした際腫瘍がかなり小さくなっていた、もしくは消えていたことに、研究者は仰天し、この二つの薬を組み合わせた結果を衝撃的と呼んだ。

 310日、イギリス、マンチェスター

 乳がん患者の手術の事前の二種類の薬の使用により、11日以内に腫瘍が消えるか、もしくはかなりの縮小をみせると、イギリスの研究者は報告した。

 ヒトEGF受容体2、もしくはHER2が陽性という特定の種類の乳がん患者は、診断後と他の治療の前にラパチニブとトラスツズマブとを投与された後、腫瘍が縮小、あるいは消えるのを目撃した。しかし研究者はこの「衝撃的」な結果というものを確証するにはまだ試験が要されると述べている。

 治療が成功により、初期のデータの報告どおりに研究を変更し、薬を別途にテストする研究から、参加者グループ全体に薬を同時にテストする方向に動いている。

 マンチェスター大学の腫瘍外科の教授であるナイジェル・バンドレッドは、「堅い腫瘍に関しては11日で消えたというのは前例がない。これは驚くべき結果だ。」とテレグラフに述べている。

  研究者によると、標的抗がん剤を組み合わせた結果が(元来は特定の一種類の腫瘍にのみ効果的であった) 、どのようにこの病気を攻撃するかに関する新たな考えを模索する、より具体的な治療への移行を助力するかもしれない。

 記者会見でバンドレッドは「これは草分け的な可能性を秘めており、何故なら、11日以内に、反HER2治療で腫瘍が消え、ひいてはその後の抗がん剤が必要ないかもしれない患者を見極めることができるからである。これは個々人の女性に見合った治療をする機会を提供している。」と述べている。

 ヨーロッパ乳がん学会で発表する研究のため、手術可能なHER2陽性の乳がんを201011月から20159月の間に発症したイギリスの257人の女性を募り、診断後でありながら手術前の11日間、トラスツズマブか、ラパチニブか投薬なしという二部の試験で治療を行った。

 第一部の130人の女性のデータは、投薬の組み合わせががんに対して非常に効果的であることを示しており、研究者は第二部を、第二グループの127人の女性にトラスツズマブか、両方の薬投薬か、何も投薬しないという試験に変更した。第一部第二部両方で、女性は術前術後標準治療を受けている。

 全体の11パーセントの女性のがんは完全に消滅し、17パーセントは腫瘍が5ミリ以上縮小したと、研究者は報告している。

 更なる研究がこの試験結果を繰り返すのに要されるが、更に浸潤性の高いHER2陽性腫瘍にも治療は効果的かもしれず、さらなる個別がん治療へと導くと研究者は述べている。

 ブレスト・キャンサー・ナウの最高責任者であるデリース・モーガンはBBCに「このとりわけ印象的な組み合わせの試験がHER2陽性乳がんのさらなる個別化治療の時代に一石を投じることを望みます。治療に素早く反応することが、もうじき医師に先例のない能力を与え、それによって反応のいい女性患者は見分けられ、疲労困憊させられる抗がん剤を受ける必要がなくなるでしょう。」と述べている。

この翻訳はボランティアの手で行われました。専門家の翻訳ではありませんので、腑に落ちないところがありましたら下記の原文をお読みください。

http://www.upi.com/Health_News/2016/03/10/Drug-combination-shrank-breast-tumors-in-11-days/6171457634437/