癌になったのはあなたのせいではない

癌になったのはあなたのせいではない 

Jennifer Lycette, MD | Conditions | June 26, 2017

私は最近、がん専門医Dr. Stephanie Graffの「がん患者が自己や他者から受ける非難の経験」 に関する記事を読みました

リスク要因と早期発見に関する話は、私たちが完璧にやり遂げれば回避できると、癌が個人的な落ち度によるものと思わせることがあります。 こういったがん患者を追い詰めたり、非難することをやめていきましょう。 彼らのせいではないのです。

彼女の書いた、「唯一の完全なガン統計は不完全なもの」は、こういった経験をしたまたは苦労している患者のための素晴らしいリソースです。

腫瘍学の診療において見うけられる もうひとタイプの非難は、患者の家族が愛する人患者を救うために自分が何か十分なことをしなかったからではないかと心配しているときです。 患者の家族はより多くの異なる医師や異なる病院やがんセンターに行かなかったことに対して、自分自身を責める傾向にあります。 彼らはホスピスケアを受け入れる決断を後になってから非難するのです。

新しいがん治療に関するメディア広告やニュース記事の氾濫により、すべてのがんや状況に対して成功する治療法があるという誤解があります。 私はいつの日かそれが現実になることを願っていますが、今はまだまだその時ではありません。

私は過去に、あるがん患者とその家族、そしてその医師全員が出来る限りのすべてのことを真にやり遂げたと思ってもらいたいとの願いから、がんとホスピスに関した たとえ話を書いたことがあります。 彼はそれが自身の役立ったと言ってくれたため、他の人の助けにもなるかもしれないと思い、その時の文章を掲載することにしました。 下記がその文章です プライバシー保護のために元の手紙を一部編集

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親愛なる友へ

昔々、医学腫瘍学者の仕事をよくドラゴンと戦う騎士のようにとらえていると話してくれた 賢明で経験豊かな私の同僚がいました。

私たちは剣を持ち上げ、力の続く限、ドラゴンを追い返すことが出来ます。 しかし、戦いの始めからでさえ、勝てないことを知っていて、最後に勝つのが必ずドラゴンだと知っていることがあります。

大概、私たちはいつ、なぜドラゴンが攻撃するのか、どうやって犠牲者を選ぶのかを知りません。

ドラゴンと戦うための武器は限られています。 時には、私たちの武器がドラゴンを追い返すことに成功し、ドラゴンは視界から完全に後退するかもしれません。

しかし、なんの前触れもなく、ドラゴンが戻ってくることがあります。  戻ってきたドラゴンは進化していて、前に成功した最初の武器は使い物にならず道端に投げやるしかなくなります。

私たちは絶望し、別の武器を求めます。 私たちの騎士の中心人物は着実に新しい武器を発明し、制作しなければなりません。 私たちは、異なるドラゴンには異なる脆弱性があることを学びます。

私たちは兵器を蓄えています。 弱いドラゴンには新しい武器を使い分け、追い返すことが出来ます。  しかし、横目で、使用する度に武器が減るのが見え、兵器の使用量が増えるにつれて兵器が枯渇する日が近づきます。 ドラゴンは無慈悲で、犠牲者が誰であろうと気にしません。この時点で、騎士は剣を降ろさなくてはならないのです。 ドラゴンを止めることが出来ないのに、村の為に上陸させないために何が出来るというのでしょうか。

これがホスピスの意味です。 私たちが村を放棄したということではありません。

我々の経験上、ある種のドラゴンはあまりにも強力であることを知っているということです。

過去の戦いや私たちの先人のメンターから、人間の力では覆すことが出来ないことを学びました。 ホスピスは私たちが村の上に置く盾です。

ではなぜ勝てないと知っていて、戦闘に行くのでしょうか それは時に私たちが「前に使えなかった武器がドラゴンのうろこの隙間に入り、次のドラゴンを弱める」といった予期しない何かを発見することがあるからです。 それは私達に希望を与えます。 我々はドラゴンを研究し、 いくつかのドラゴンは、特定の武器に対して特に弱い特徴があるが、他の武器には弱くないと知ります。

我々はより多くの村を救済し始めると、どこの村もより安全いなります。 しかし、それでも、特定のタイプのドラゴンは非常に強力なままです。 私たちの武器は害のない雨滴のようにうろこに跳ね返されます。 1種のドラゴンが1村を訪問し、別のドラゴンが他の村に行くとは限りません。

今回のがんは、最強のドラゴンの中の1頭でした。 あなたの愛する人やあなたたち全員が非常に勇敢で最高の騎士を味方につけていました。より優れた騎士や結果を変えるような隠れた武器はなかった、何も見落としたものはなかったことを知って欲しい。

私たちは死を免れないAtul Gawande が ”Being Mortal” で書いたように

Jennifer Lycette is an oncologist who blogs at the Hopeful Cancer Doc

Image credit: Shutterstock.com

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この文章で腑に落ちないところがありましたら、下記の原文をご参照ください。

There is no place for blame in cancer