リンパ浮腫になるリスクを下げるためのセミナー

9月29日、月曜日にSHAREのメインオフィスで行なわれた ”Lower Your Risk Of Lymphedema” リンパ浮腫になるリスクを下げるためのセミナーに参加しました。

講師はリンパ浮腫の専門科でNYUの助教授でもあるMei Fu先生、リンパ浮腫になりにくい身体の作り方と、患者さん達からの良くあるお話やリンパ浮腫はどうして起こるのかなど、とても分かり易く説明していただきました。

私たちの身体が一日に作る体液の10パーセント、約3リットルがリンパ線を巡回するそうです。その巡回が巧く滞らないと、少しづつその体液が身体に蓄積してリンパ浮腫の症状を起こすそうです。

乳がん患者さんでリンパ線を取る手術をされた方は、リンパ浮腫になるリスクが大きくなります。これは乳がん患者さんに限らず、手術などでリンパ線を切断された方は、足や腕、胸などのリンパ液が溜まる部分から、リンパ浮腫の症状を引き起こすことがあるそうで、浮腫の症状だけでなく重く感じるなどの違和感のある部分は、リンパ浮腫に要注意だそうです。

リンパ線の数は一人一人違い、実際に何本あるかは遺体の解剖で初めて分かるそうで、現在の統計で一人当たり二百本から二千本とその数には大きく差があるようです。

リンパ線を1本取られただけでもリンパ浮腫の症状の出る方と、20本取っても症状が出ない方がいるのは、その方の身体にリンパ線が何本あるかによっても違いが出ると言うことのようです。

10年前に乳がんの手術でリンパ線を取った患者さんは、重い物は持たないように、飛行機に乗る時にはサポーターをするように、マッサージをするようにと医師から指示をされたようですが、現在は筋肉が酸素を取り入れることで、リンパ線の活動は活発になり、リンパ浮腫になりにくい身体を作ると言う研究結果が出ているので、手術の傷が良くなったら軽い筋肉トレーニングをすることを勧めるようです。

会場からの質問で多くの参加者が、主治医は心配しないようにと言った...にもかかわらずリンパ浮腫の症状に悩まされ、これと言った処置のしかたも説明されずに、スリーブを着用するようにと言われたと、腑に落ちない様子の方々にFu先生は...正直な話、医学校の授業でリンパ浮腫について触れることはほとんど無く、触れても5分が精々で、医師自身も知らないから答えらず、医師たちは知らないとも分からないとも患者には伝えないだろうとお話しになりました。

スリーブを着用することでリンパ浮腫の症状が緩和されるのか、リンパマッサージでリンパ浮腫は改善されるのかなど、今までの統計や研究結果ではそれを決定づける結果が出なかったとのことです。

セミナーでは日常何処でもできる;息を吸いながら腕を上げ強く拳を作り、息を吐きながら腕を下げて体全体の筋肉をリラックスさせると言った、簡単な体操を数回行うことを勧められ、3種類の体操のデモンストレーションが行なわれました。

健康な身体の人でも飛行機での長旅は、降りる時に靴が履けなくなるほど足が浮腫む、この症状はリンパの流れが身体を動かさないことで悪くなり起こる症状で、足も同じように座りながら動かし、できれば2時間ごとに歩くことを勧められました。

参加者の中には、腕だけでなく胸までがむくんでいる為に、身体を締め付ける為のベストを着用しているとのことで、この方にはベストをはずして深呼吸運動をして胸の筋肉に酸素を送り、リンパの流れを良くするように勧められました。

既にスリーブやベストなどを着用している人は、不快に感じる時には、はずすようにとも勧められました。

参加者の中で30年以上前に乳がん手術をし、今までリンパ浮腫の症状はなかったのに、最近になって腕がむくんできたと言われた方がおり、いつ症状が現れてもおかしく無いことを証明づけました。

乳がんは手術と薬で治っても、リンパ浮腫は完全に直す手術も薬も無く、予防法はヨガや瞑想など、意識して呼吸をする運動を生活に取り入れることを勧められ、うまくお付き合いして行くようにとお話しされました。

MEI R.Fu,PhD, RN, ACNS-BC インフォメーション

https://nursing.nyu.edu/people/fu_mei

飽くまでも 患者がセミナーで把握したこを掲載させていただいておりますので、異なるご意見をお持ちの方は、ご理解と了承のほどよろしくをお願いします。