ラリーノートン医師による乳がんアップデート

先日SHARE 主催のメモリアル・スローン・キャタリング・キャンサー・センターのラリーノートン医師による乳がん研究のアニュアルレポートがウォール街にある会場で行なわれました。

始まりからフォトグラファーに色々と注文をつけ、面白い滑り出し...一日仕事をして疲れているし、台の前で立って話をすると学校の先生みたいだから、椅子に座ってカジュアルに話をさせて欲しいと言って...”乳がん治療の将来はとても明るいと言っていいでしょう” と大きな笑顔で話が始まりました。

何がエキサイティングかって... メカニズム セラピー、アブノーマリティー セラピー の研究が進んでいて、今まで無かったHer2 、Her3に効果のある術後治療に使われる抗がん剤の開発をしようとしているとのこと、また新しいイミューノ セラピーと言う免疫の力を利用して乳がんの細胞を無くす新しい方法の研究が進んでいると説明されました。

タモキシフェンとアロマターゼ阻害薬の服用期間についても話され、タモキシフェンに関しては、服用する事で他の内蔵に癌を発症するリスクも考えた上、数カ国の研究データにより10年飲むのが一番効果があると結果が出ているが、アロマターゼ阻害薬に関しては5年が適当とされる意見と10年が適当とされる意見とに分かれていると説明され、ご自分はどう思うか会場の皆さんには内緒で教えてくださいました。(誰にも言わない約束)笑

最近マンモグラフムを受ける事が、患者に過剰な心配をさせていると言う意見に、マンモグラムを受ける事が最大の心配事と言う方は受けなくてもいいが、乳がんに成る事が最大の心配事と思う方は、マンモグラムを進めると強く語られました。

参加者とのQ&Aの中で語られた事は:
リンパ線7本に転移していた患者さんの治療を終えた後の再発確率は、まだ乳がんと診断されていない人よりも低いと説明。
閉経期のホットフラッシュには鍼治療が効果があると証明されたとも語られ。
タモキシフェンとアロマターゼ阻害薬は服用を止めた時点で効果が無くなるのではなく、乳がんに成りにくい身体が作られたと思ってもらいたいと説明されました。
アロマターゼ阻害薬の副作用のある患者には、三つある薬を全て試してみる事をお勧めしたいと語られ。
デンス・ブレストの患者さんには、コントラスティング・マモグラフィーと言う新しいスクリーンのしかたが試される事に成り、来年のレポートではこの結果がお伝えできる予定ですと語られました。
D.C.I.S (乳管癌)は癌ではないので Dcis と呼ぶようにしたい、しかし これは銀行強盗が銀行を見つけられない状態と思ってほしいと説明され、銀行が見つかれば癌になるわけだから、銀行強盗はその前に始末するしか無いのではと語られました。(会場は大納得)

他にも新しく乳がんに効果があるだろう薬の話や、薬の組み合わせに話などもあったのですが、正直私には知識が足りないが為に、ここで正確お伝えできるだけの理解ができませんでした。

アメリカの乳がん研究の第一人者であるノートン先生は、とにかく腰が低く乳がん研究に情熱を持っておられる方、参加者されたほとんどの方が乳がん経験者、そのやりとりは昔からの友達と話をすように、1時間半のセミナーはあっという間に終わりました。

愛子
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