食生活からアルコールをなくしてがんのリスクを下げよう

食生活からアルコールをなくしてがんのリスクを下げよう

アニー・グレース著    2016年4月9日

[写真の下の説明]

研究によると、アルコール消費は乳がん、口こうがん、上咽頭がん、腸がん、肝臓がん、食道がん、喉頭がんに関連があり、すい臓がんの一因にもなる。

 喫煙をやめよ。揚げ物を控えよ。葉物野菜を食べよ。日焼け止めを塗れ。運動せよ。定期的に検診を受けよ。

 これらすべてががんリスクを下げる。しかし、アメリカ人ほとんどの食生活に潜んでいる発がん物質がある。実は適量なら健康的だと信じられているようだが、様々ながんへの関連があるものである。

 実際、この物質は、予防可能な死の主な原因の一つとされている。ならば、どうやってがんリスクを下げられるのか。何を排除すれば良いのだろうか。

 アルコールである。

 アルコールは乳がん、口こうがん、上咽頭がん、腸がん、肝臓がん、食道がん、喉頭(発生器)がんに関連がある。すい臓がんの一因にもなる。

 「アルコール消費とがんに関しては、明らかに過度の消費が最も危険なタイプである。しかしがんに関して言えば、安全なレベルのアルコール消費というものは存在しない。」とボストン大学医学部助教授ティモシー・ネイミは語る。

 アメリカでは、アルコール消費は例年20000件のがんによる死因であり、それはがん関連の死の全体の約3.5パーセントにあたる。アルコールはどのようにがんを引き起こすのか。摂取すると身体がアルコール(エタノール)を有毒性化学物質アセトアルデヒドに変える。

 アセトアルデヒドはDNAを破壊し、細胞がその損傷を修繕しようとするのを妨げる。その上、アセトアルデヒドは通常より早い速度で肝臓の細胞が増大する原因になる。再生された細胞は遺伝的変異をする傾向があり、がんの原因となる。

 概して肝臓がエタノールを分解するのだが、ほかの細胞種もこれができる。口腔内や内臓の内側のバクテリアもエタノールをアセトアルデヒドに変え、アルコール消費に起因する口腔のがんの発生率を高くする。

 最後に、アルコールは、エストロゲンなどの体内のホルモンのレベルを高める。ホルモンは細胞に分裂を命令する役割がある。高レベルのエストロゲンは乳がんリスクを高める。

 乳がんは女性の中での飲酒関連の死では最もよくあるタイプである。それだけでアルコール関連死の15パーセントを占める。男性の場合はアルコール関連の死は主に口腔、喉頭とがんである。

 しかし考えてみて欲しい。少し飲むくらいではがんを引き起こさないのでは?

 残念ながら、明らかに引き起こすのである。

 2013年に92000人の少量の飲酒者と60000人の非飲酒者のメタ分析によると、少量飲酒は、乳がんを含め、多くの種類のがんの高リスクとの関連があった。

 国立がん研究所誌で発表された、1200000人の女性を扱った7年間に及ぶ研究は、アルコール摂取は、どれだけ少量でも、どんな種類でも、がん発生の可能性を高めることを判明させた。

 非飲酒者と比較すると、週に3回アルコールを摂取する女性は15パーセントほど乳がんのリスクが高い。

 アルコールは1988年に発がん性物質と発表されている。今日、我々の深酒文化にあって、リスクがしばしばまるで塗り潰されているか覆い隠されているかしている中、アルコールが健康に良いとひどく誇張されていると、医療専門者のほとんどが認めている。がんリスクを高めることに関しては、唯一安全な飲酒レベルというのは、まったく飲酒しないことと、専門家は認めている。

 吉報は、アルコール摂取をいずれの形でも減らせばがんのリスクは減るということである。そしてアルコール中毒にならないかぎり、摂取を減らすことは難易なことではない。

 飲酒を減らし、がんリスクを減らす5つの対策は以下の通りである。

1. 限度を設定する。

 イギリスの医局長は、週にビール5パイント、ワイン5杯以下(そして一度に5パイント、5杯ではなく)におさめることを推奨している。この基本的な指標で多くの人がアルコール摂取を十分に減らすことができる。

2. 注意する。

 飲む前に考えよ。アルコールは社交的な状況ではあたりまえなので、いとも簡単に、習慣でお酒を手にしてしまうかもしれない。

3. 何か代わりのものを注文。

 ノン・アルコールという選択を忘れがちだが、実は、とても美味しい代わりの飲み物がたくさんある。

 ノン・アルコールはがんのリスクを下げるばかりでなく、カロリーも低めるのである。

4. 水分補給する。

 喉が渇いているとつい思ったより飲んでしまう。皮肉なことに、アルコールは喉の渇きを癒すような幻想を与えるが、実はかえって脱水をうながす。

 アルコール摂取の前に1杯の水を飲むことが、アルコール摂取減少の最も簡単な方法の一つである。

5. 強制されていると感じない。

 社交のプレッシャーで飲酒するのは意味があることかもしれないが、健康のことを考えて境界線を引くのは大切である。

 覚えておいて欲しい。譲歩はその一瞬は容易いとしても、がんのことを考えると危険なのである。

アニー・グレースは「このむきだしの心:アルコールをコントロールし、自由を見出し、幸せと見出し、人生を変えよ」の著者。

 

この翻訳はボランティアの手で行われました。専門家の翻訳ではありませんので、腑に落ちないところがありましたら下記の原文をお読みください。

http://www.nydailynews.com/life-style/reduce-cancer-risk-eliminating-alcohol-article-1.2593886