より多くのアジア系アメリカ人が乳がんに直面

より多くのアジア系アメリカ人が乳がんに直面、そして西洋化が原因で女性が意図せぬ融合の結果に苦しんでいる

ジェシカ・プロワ

2017年8月1日

 ヘレン・チェンは公衆衛生学で修士取得過程、がんを「老いた白人男性の病気」と軽蔑的に考えていた。2009年に修士を取得後まもない27歳で、乳がんと診断されたのである。

 チェンは今月いわゆる「がん記念日」を祝った。2010年7月にがんを除去したのだ。診断後自身の叔母が乳がんだったことを思い出したが、叔母はチェンや親戚とそのことをあえて話さなかった。

「私の家族はどうやら恥を重んじるらしい。」と、台湾系アメリカ人のチェンはハフポストに語っている。「アジア系家族に関しては、自分の汚点をさらさない。こういうことは他人は聞きたくないものだ。」

 チェンはカリフォルニア在住。カリフォルニアがん予防研究所の新たな研究によると、カリフォルニアでは過去15年間アジア系アメリカ人の乳がん罹患率が上がってきている。他の人種に関しては率は平行線か、下がってきている。

 この研究は、7つの主なアジア系アメリカ人グループ–中国系、日系、韓国系、フィリピン系、ベトナム系、南アジア系(インド系とパキスタン系)と他東南アジア系(カンボジア系、ラオス系、ミャオ系とタイ系)–を年齢とがんステージで分析した最初である。データは、アメリカで最もアジア系人口の多いカリフォルニアに住む浸潤性乳がん46000近いケースから取得された。

 1988年と2013年の間の100000人の女性対象の乳がん事例を示す以下の表は、すべてのアジア系アメリカ人グループの率の上昇を示している。日本人女性の率の上昇だけでは統計的には重要性はない。

 韓国人女性の罹患率は1988年から2006年にかけて最も上昇しており、年に4.7パーセントである。その後2013年までゆるやかに下降している。全期間を見ると、東南アジア人は約2.5パーセント上昇、南アジア人は1.4パーセント上昇している。

[(表の訳)

乳がん罹患率は、他のグループに関しては下降または変化なしだが、アジア系アメリカ人女性に関してはあてはまらない。

1988-2013年、各人種によるカリフォルニア州100000人の女性の乳がん傾向

(上から)非ヒスパニック系白人

日本人

南アジア人

全アジア系アメリカ人

フィリピン人

中国人

ベトナム人

韓国人

東南アジア人

出典: カリフォルニアがん予防研究所]

理由

 カリフォルニアがん予防研究所の研究科学者でありこの研究の筆頭著者であるスカーレット・リン・ゴメズは、この罹患率上昇の理由については更なる研究を要すると指摘している。チェンが述べたアジア系コミュニティ内での乳がん罹患女性への非難も、遺伝的要因を知りそこなうということから、一因かもしれないと述べている。

 自身も中国系アメリカ人であるゴメズは、罹患率上昇は「西洋化」も一役買っているかもしれないと述べている。

 アジア系アメリカ人人口は、特に、最近移住してきた移民の増加が最も激しいことをゴメズは指摘している。中国人と日本人女性に関しては、アメリカに他の移民より長く住んでいるグループなので、著しい増加または増加自体が見受けられない。

 多くの乳がんリスク要因はいわゆる文化変容、西洋化に関係しているとゴメズは指摘する。「アメリカに住んでいる場合と、アジアに住んでいる場合では、違うことが大なり小なりある」のである。飲酒過多、アメリカ式食事、肥満、運動不足、後期出産と出産の少なさ等がこうしたリスク要因であるとゴメズは指摘している。

 例えば「人生の早い段階での大豆消費はがん予防になるかもしれない。」とゴメズは述べている。そして大豆製品はアメリカよりアジアではるかに多く消化されている。アメリカがん協会によると、乳がんの主リスク要因–性、年齢、遺伝–は患者のコントロール下にないが、乳がんの罹患率を増加させる生活様式の選択が存在するのである。

「自分で自分を検査しない」

 ベティ・ドガズマンは62歳の時にステージ3の乳がんにかかり、自分の姉にどういう意味か訊ねた。両側全摘出を経験していたが、二人がそのことを話すことはなかった。姉は当時、がんに関しての本をドガズマンに与えただけだった。2001年にドガズマンが診断を受けて、またその本を読むことにしたのだ。

 ドガズマンは、フィリピンから移民したまもなく後に乳がんにかかったことを発見した。フィリピン人やフィリピン系アメリカ人の間では、がんというものの認知度が低いということをハフポストに話している。

 「自分で自分のことを検査なんかしないでしょう?」と、2001年8月に14ものリンパ節を除去したドガズマンは述べている。

 [(写真の下の説明)

ベティ・ドガズマンは自身の姉の闘病期間後に乳がんになった。最初は二人はそのことに関して口をつぐんでいた。]

 フィリピン人コミュニティ間の沈黙が意味するのは、患者がそんな運命にふさわしいと一部信じているのでは、とドガズマンは観察する。

 「多くのフィリピン人は迷信を信じていて、過去の行いが悪くて、がんにかかったんじゃないかという信心から、正直に話すのが恐ろしいと思っている。隠したい。恥に感じている。」とドガズマンは述べている。

 ある一定の地域からのアジア系アメリカ移民は治療や医療の進歩に関する知識を欠いてもいる、とゴメズは指摘する。

 「アクセスの役割は大きい。どんなアクセスがあるのかに対する無知。更なる教育と啓蒙が必要だ。」とゴメズは述べる。

 ゴメズは家族間での更なる話し合いも促進している。「これ以上腫れ物として扱って欲しくない。それは話しても大丈夫なこと。そして家族の歴史の重要性がある。」

 乳がんに対する誤解は未だにアジア系アメリカ人コミュニティにはびこっている。ゴメズいわく、がん診断は「死刑宣告」や、無症状なら医師に診てもらう必要はない、などの誤解。

 「スクリーニングへの壁に関しては、『何も感じないなら、何故医師に診てもらう必要があるのか。』と考える者もいる。問題は明らかに、何か感じた時には既に腫瘍が進行しているかもしれないことだ。」とゴメズは述べている。

「患者は無視されがち」

 同時に、カリフォルニア大学サンフランシスコ校のキム・ハン・グエン研究科学者とリー・カーライナー博士の新たな研究によると、アジア系アメリカ人女性はマンモグラフィーで異常が発見されても、経過観察治療を受けない傾向にある。

 両者は、2000年から2010年の間にサンフランシスコに住む50000人以上の女性から取ったデータを診断し、アメリカがん協会の論文審査のある学術専門誌「がん」で発表した。

 適時の治療の重要性を加味すると「遅延加減には驚くべきものがある。」とグエンは述べている、

 研究者たちは、白人女性の77パーセントに比べるとアジア系女性は、たったの57パーセントが30日目で経過観察検査を受けていると見いだした。アジア系女性は1年後の経過観察も受けない傾向にある。この研究は黒人とラテン系女性は対象外とした。データはアジア系でも人種によって様々であるとグエンは述べている。例えば太平洋諸島やフィリピン系女性は、白人女性に比べると、20から60パーセントが末期がんの診断を受け、一方中国系や日系女性がそのような診断を受ける場合はそれより30から40パーセント低い。

 原因は、グエンによれば、基本的な壁から医療、つまり言語、交通手段の欠如や低収入など、そして、友人や家族に迷惑をかけたくないという文化的な問題にまで広がりを見せる。、

 「患者は家族の重荷になりたくないという個人的感情がある。おそらく言語を話せずそういったサービスを利用することなく、30年過ごしてきたのだろう。」とグエンは述べる。大きな医療サービス制度にも一因はある。保険診療機関が話しづらく、医療記録を共有したがらないという事実をグエンは指摘している。

 「崩壊してまとまりのない制度では、患者は無理されがちだ。患者のがん遍歴がどうなるのかに実際影響する。」とグエンは述べている。

すべての側面から攻撃する

 ゴメズが強く促すには、次の研究段階は、患者の文化的背景にはびこるあやを汲み取る観察をつべきである。アメリカにいつ移住してきたかによって異なるアジア系グループを研究し、アジアに住んでいる女性と比較するのが重要であるとゴメズは述べる。

 保険診療機関の中で、様々な言語能力があり、なおかつ文化的背景に精通している、そしてアウトリーチの訓練を受けたことのある職員がもっと必要とされるとグエンは述べる。かなりの数のアジア人人口に奉仕するクリニックは、堅固な監視と追跡過程を確保すべきと述べている

 チェンは、個人的にも専門的にも、権利擁護レベルで声高に主張している。「私の声は取り上げられることなく、失われていたけれども、今はいつでも積極的に参加する意思がある。」

 チェンはアジア人に乳がん研究の臨床試験に参加するよう呼びかけた。若い女性に乳がんリスクの情報が確実に与えられるよう働きかけてもいる。教育者ならびにまとめ役として、ベイエリア中アウトリーチを行っている。

 しかし彼女によれば権利擁護は家庭から始まるのである。

 「従姉妹がステージ3と診断され、彼女自身は医者だ。私の経験が啓蒙となり、彼女に医者に行くことを促した。」とチェンは述べている。

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http://www.huffingtonpost.com/entry/asian-american-women-breast-cancer_us_596d181be4b0e983c0584166